今年も多賀の芹川上流でオオルリの観察会が開催されました。
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集合は野鳥の森の駐車場。
10数名の参加で車に分乗して上流へ。
入念にヤマビル対策の虫除けスプレーをかけて徒歩で上流へ。
いろんな鳥のさえずりが聞こえていました。
しばらく歩くと盛んにミソサザイの声。
見上げると斜面を跳ねるように渡っていくミソサザイが見えますが、動きが早くて写真に収めることはかなわず。
オオルリの声もはっきりと聞こえていて、みんなで探すのですが、枝の奥に隠れているようで全く姿が確認できず。
残念ながら最後まで姿を見ることはできませんでした。
オオルリは見えませんでしたが、満開のトチノキにアゲハが集まっていたり、様々な植物の観察ができ、おまけにトカゲやヤマカガシなどの爬虫類とも遭遇。
川の流れもいつもよりかなり多く、マイナスイオンに包まれて楽しい観察会でした。
観察会の後、多賀大社駅前のお蕎麦屋さんで昼食。
おやつに地元の wacca-yaさんでドーナツを買って帰りました。
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2015年オニバスプロジェクト活動報告会
12/13(日)の午後、毎年恒例のオニバスプロジェクト活動報告会が実施されました。
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事務局からの年間活動報告があり、
・市役所前の池の保全活動
・若葉小学校の池の保全活動(児童参加)
・彦根東高校でのオニバス飼育
・里親さんへの苗の配布
・琵琶湖清掃活動への彦鬼くん参加
・名古屋城・東浦町への研修バス旅行
・オニバスの観察会
などなど、今年も盛り沢山の活動ができたことが報告されました。
また、試験地の環境測定など企業として活動を支えていただいている夏原工業様の測定結果の報告もありましたが、中堀の環境は生き物が暮らすには過酷なほど汚れており農業用水にも適さない状態が続いているようでした。
里親さんも何名か参加されており、育てるのに試行錯誤された苦労話や花が咲いた喜びなどをお話いただきました。
また来年も育てたいとおっしゃっていただくと、プロジェクトのメンバーの励みになりました。
村長先生がネットオークションで探して手に入れられたという昭和初期の頃の彦根の絵葉書の紹介があり、オニバスが生育していたという干拓される前の松原内湖の写真や、彦根城大手門前のお堀にヒシやハスとともにオニバスが大きな葉を広げて育っている写真など、貴重な資料にみんな驚いていました。
彦根城のお堀は水草除去を目的にソウギョが入れられ、屋形船が浮かべられて一見美しい水面のように見えますが、この写真のように一面水生植物で覆われている姿が本来の姿のように思えます。
村長先生からは1994年頃の中堀で堀一面を覆い尽くさんばかりのオニバスが育っている写真も何枚か見せていただきましたが、ここ数年はヒシやハスなど他の水生植物も激減しており、環境に何らかの異変が生じていることに危機感を覚えました。
渡辺代表はじめ、参加者のみなさんからもコメントをいただいて中締め。
この後は、多賀株式会社のおいしい地酒をいただきながらの忘年会。
オニバスや地域のことなど話題が尽きること無く暗くなるまで楽しい宴が続きました。
残念ながら楽しすぎて宴会の写真を撮り忘れていました・・・
また、来年も良い活動ができることを願っております。
今年一年、彦根市役所の生活環境課をはじめとする、ご協力いただいたみなさまに感謝申し上げます。
ありがとうございました。
2015/9/23 佐和山・タカの渡り観察会
毎年恒例になっている、彦根市の「快適環境づくりを進める会」主催のタカの渡りの観察会が今年も佐和山で開催されました。
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集合時間になって、開会の挨拶が始まるかという時に突如上空に現れた3-4羽のタカの群れ。
サシバと思われますが、弁天さん稜線のほうから城山方面へ輪を描きながら飛んでいきました。
テンションが上がったところで、一路山頂へ。
いつもならたくさんのタカ柱が上がる弁天さんの稜線方向には、ほとんどタカの姿が見られず、時折単発で東の方から上空を南下していく個体が見られるだけ。
少し雲が多く、上昇気流ができにくい状況だったため、今回は不発かとあきらめかけていました。
ところが、数羽の群れが北から佐和山山頂をかすめるように南へ飛んで行くのを見て市街地の方を見ると・・・
例年はあまりタカ柱が見られない雨壺山上空や城山上空、また荒神山方面にかなりの数のタカが乱舞しているのが確認でき一同大興奮。
観察会メンバー以外の登山者の方々も一緒になって、群れが見えなくなるまでタカの姿を追いかけました。
肉眼でも少ししか見えず、望遠レンズでも捉えるのが難しいくらい遠かったのですが、見えていた方の話では一度に100羽ほどの群れが集まり、全体では300羽を超えるタカが飛んでいたのではないかということでした。
全く期待外れかと思っていた今年の観察会ですが、最後に壮大なタカ柱が見られ、大満足の観察会となりました。
なお、今年のピークは前日の22日だったようで、近くの観察地である能登川の猪子山でのデータによると22日が2,373羽、23日が1,096羽となっていました。
また来年を楽しみにしたいと思います。
彦根市役所の池掃除
日曜日の観察会に備えて、前日土曜日に混みすぎたオニバスの葉の間引きと池全体に広がったアオミドロの除去作業を実施しました。10人ほどのメンバーの参加で思ったよりも早く作業を終えることができました。
市役所の掃除の後、彦根東高校のオニバスの様子を見に行きました。
広々としている割に、葉の生育が悪いようです。
水質が悪いのが気になりますが、土の栄養が足りないのか日照時間などの影響によるものか等、何が影響しているのかは来年以降も調べないとわからないと思われます。
ちょっと水深が深いので、水面に顔を出している花はなく、水中で閉鎖花のまま実をつけているようです。
まだ花は咲くと思いますので、ブロックで鉢を底上げしてやると株の根本付近に日が良く当たって開花しやすくなるのではと思われます。
彦根城樹木ウォッチング&オニバス観察会
あいにくの雨模様でしたが、たくさんの参加者をお迎えして毎年恒例の玄宮園の樹木観察とオニバスの観察会が開催されましたので、簡単にご報告いたします。
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金亀公園事務所前のオニバス試験地の観察は予定に無かったのですが、花が咲いているのが確認できたので、玄宮園に入る前に急遽見に集まりました。かなり大きめの花が咲いていて、オニバスに特徴的な自分の葉を突き破って咲いている花も見られ、最初からみなさんのテンションもアップです。
玄宮園入場前に、講師から玄宮園の樹木について簡単にレクチャー。
17世紀後期に4代目藩主・井伊直興が下屋敷として造営したという玄宮楽々園は、彦根城と比べると照葉樹中心の植生は同じですが、植えられている樹木の種類を見るとタブノキなどの割合が多かったりいろいろ違いがあるそうです。
保全工事中だった楽々園も主なところは完成し公開が再開されています。
講師の説明に、みなさん熱心に聴き入っておられました。
玄宮園の後、桜場駐車場から見下ろせるオニバスの天然記念物指定地を見に行きましたが、残念ながら今年は全く株が見られない状態でした。代わりに土手にたくさん出ていたキノコの観察など。
一旦、ここで第一部は終了し、第二部である市役所前池のオニバス観察へ移動しました。
前日、会員で掃除した市役所の池ですが、こちらは花が顔を出していなくてちょっと寂しい観察会になってしまいました。ただ、大きな葉の裏側などが間近で見られて、みなさん興味深く説明に耳を傾けておられました。
最後は彦鬼くんも登場して、しばしの撮影タイム。
ちびっ子も大人もかわいい彦鬼くんと一緒に写真を撮って楽しいひとときになりました。
今年は、始めてお見かけする参加者の方もだいぶ増えて、徐々にオニバスに関心が高まっているのを実感できました。一方、中堀の天然記念物指定地の状況はかなり悪いように見受けられましたので、来年がどうなるか非常に心配で、育たない原因の究明も引き続き取り組んでいかねばなりません。
オニバス研修旅行2015: 名古屋城&東浦町
みなさま こんばんは!事務局中川信子です
今日は、暑い中、オニバスの研修旅行でした。
参加者12名で、名古屋城と東浦町にいってきました。
名古屋城の外堀にしっかりオニバスがあり、感激でした。
天守閣から見たオニバスの写真です。
東浦町の於大公園のオニバス池は見事な葉が広がっていました。
花はこれから見頃です。
暑い中、案内してもらった東浦自然環境学習の森でオニバスが10株くらい生育していました。飛山池は今年はでなかったということでした。
オニバスを通じていろいろな交流ができました。
学ぶことも多く、これからの参考にしていきたいと思います。
ご参加くださったみなさまお疲れ様でした。
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2015/5/16(土) オニバス保全活動
5月16日(土)、9:00集合で市役所前の池の保全活動を実施しました。
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昨年から大量に発生している藻の除去と、たくさん芽を出しているオニバスの間引きが主な作業。メンバー10人ほどで、ザルや網、熊手などを使って藻の掃除をすると、1時間ほどでかなりきれいになりましたが、これからの時期、定期的に藻の除去をしないと、また汚くなってしまうかもしれませんので、様子を見ながら作業を計画したいと思います。
市役所での作業が終了後、若葉小学校まで移動し、増えすぎた苗の間引き作業。小さな苗が密集しているので、池の中央付近を重点的に間引いてやりました。端の方は、また別の日に子どもたちに間引きをしてもらうように、校長先生にお話しておきました。
7月に予定している里親さんへの配布の時には、若葉小学校の苗を使わせていただくのが良さそうです。十分な量が確保できるのではないかと思います。
池のそばのエゴノキから落ちた花びらがオニバスの苗の上に落ち、池で花が咲いたようになっていました。
池はスイレンが盛期を迎えていてきれいな花を咲かせています。
2014活動報告会
毎年恒例のオニバスプロジェクトの年間活動報告会が、これまたいつもの彦根りんごの会集会所『尊和林庵』で開催されました。
会員の他にオニバスの里親さんにも声をかけさせていただき、今年はお二人の参加がありました。
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会長の挨拶に始まり、事務局から年間活動報告。
兵庫県昆陽池の研修バス旅行の報告や、9月7日のオニバス観察会の模様などについて参加者のみなさん、熱心に聴き入っておられました。
事務局からの報告の後、県立大の保科さん、県立大OBで京大院生の曽我部さんのお二方からお堀のカメの食害についての研究発表をしていただきました。
曽我部さんは昨年も卒業研究として食害について発表していただいたのですが、成果が認められて今年様々な場所で発表されたり賞を授与されたりしたとのこと。
お堀で採取したカメの数や糞を分析して何を主に食べているかなど、いろいろな切り口で集めたデータを統計処理することにより、ミシシッピアカミミガメがお堀の水生植物に大きな影響を与えているであろうことを推論しておられました。疑問点についていくつか質問をさせていただいたところ、気になっていた現象のいくつかが食害による可能性が高いことがわかり、今後も研究に値するものであると実感しました。来年は後輩の方も研究として取り組まれるそうで、さらに興味深い事実が得られることを期待します。
曽我部さんの発表に続いて夏原工業さんにご協力いただいているお堀の水質調査結果の発表。
例年そうなのですが、今年の結果も農業用水にも適さないほど悪い水質であるという結果。
何らかの改善が望まれますが、水質悪化の明確な因果関係がわからないのが現状です。
里親さんにもオニバスの生育の様子などを発表していただきました。参加いただいたお二方ともに今年はきれいに花を咲かせることができたそうで、来年も育ててみたいとおっしゃっていました。
里親さんにお願いしたアンケートの集計によれば、32名のうち17名の方が花を咲かせられたそうで、咲かせられなかった方も含めて、ほとんどの方が来年も育ててみたいと回答されていたそうです。
今年は、市役所以外でも久しぶりに中堀でも自生した株の開花が見られ、試験地でも市役所から移植した株がたくさん花を付けました。気まぐれなオニバスですが、来年以降もたくさんの花が見られればと思います。
報告会の後は懇親会が開かれましたが、私は途中退席のため美味しい日本酒をいただくことができなかったのが心残りでした。
9月23日 タカのわたり観察会
昨年は台風の影響で中止になった佐和山山頂でのタカのわたりの観察会が2年ぶりに開催。好天に恵まれ、10数名の参加者にお越しいただきました。
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開会の挨拶をする前に、いきなり上空に現れたタカ柱に一同嬉しいやら驚くやら。
すぐ目の前の稜線から10数羽(30羽を超えていたらしいです)が旋回しながら佐和山上空に上昇していきました。サシバ、ハチクマの群れのようでした。
これはハチクマ。
このまま南の方へ飛んで行きました。
佐和山山頂に登ると琵琶湖が見渡せ、まさに絶景。遠くに竹生島が見えます。
下であれだけのタカ柱が見えたので、山頂に上がったらどれくらい見えるんだと期待しまくりでしたが、例年たくさん見られる弁天様方面にもほとんど見られず、少々がっくり。
かなり遠くではありましたが、弁天様とは反対側の野田山方面から何度かタカ柱が上がるのが見られ、全部で50羽以上が確認できたようです。
この写真はサシバと思われます。
佐和山山頂からはお城や彦根の町並みが眼下に見えます。
そのためか、江戸時代は入山禁止だったとのこと。
ただ、石田三成公を慕う人々が隠れて登ったという話も聞きました。
なんやかんやで数えると総計100羽を超えるタカが飛んでいったとのことです。
これだけのタカを養えるだけの豊かな自然環境がこの辺りにはあるという証ですので、彦根市民、滋賀県民として守り続けていきたいものですね。
タカは、だいたい朝方9時ころから16時くらいまでの時間帯に見られるようですので、ぜひ一度佐和山に登ってみてください。
2014年9月7日(日) 彦根城樹木ウォッチング
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毎年恒例の彦根城樹木ウォッチング&オニバス観察会。
今年は好天に恵まれ、スタッフを含めると40名を超える参加者がありました。
まずは玄宮園を巡りながら園内の樹木の説明。玄宮園は照葉樹が多いのが特徴で、クスノキ、タブノキ、葉書の樹など彦根城とは異なる植生が見られます。
観察中に上空を飛ぶタカ類と思われる鳥が現れるというサプライズも。写真は残念ながら普通のトビでしたが、飛んでいたのはサシバと思われます。
この時期、タカの渡りが始まる季節。
23日には佐和山でタカの渡りの観察会がありますので、ぜひご参加ください。
池の中央辺りに珍しい水生植物のコウボネが花を咲かせています。
玄宮園を出て、桜場駐車場から中堀を見下ろすと足元に3株、対岸に1株の大きく育ったオニバスが。ここ2年ほど中堀では見られなかったので、とても嬉しいです。ただ、自生している場所は天然記念物指定地から少しだけ外れた場所になります。お盆頃に見られたアゾラもすっかり無くなっていて、あれは何だったんだという感じ。
開花が見られなかったのが残念でしたが、数年ぶりで中堀に大きな葉を広げたオニバスを観察することができ、参加者の方々は一様に満足されていました。
この後、金亀公園事務所前に戻り、11時からオニバスの観察&説明会。
ご覧のとおり、市役所から移植したオニバスが大きく育ち、花も咲いています。
試験地は例年は大きな鉢を置いて植えているのですが、今年は直植えしたのが大きくなった要因のように思われます。
新聞の取材もあり、観察風景を撮影していただきました。ちょびっとサクラモードですけど。 (^_^;
彦鬼くんグッズの即売も。
缶バッジ、キーホルダーなど。
詳しくは、当ホームページの「グッズ」のページで。