あいにくの雨模様でしたが、たくさんの参加者をお迎えして毎年恒例の玄宮園の樹木観察とオニバスの観察会が開催されましたので、簡単にご報告いたします。
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金亀公園事務所前のオニバス試験地の観察は予定に無かったのですが、花が咲いているのが確認できたので、玄宮園に入る前に急遽見に集まりました。かなり大きめの花が咲いていて、オニバスに特徴的な自分の葉を突き破って咲いている花も見られ、最初からみなさんのテンションもアップです。
玄宮園入場前に、講師から玄宮園の樹木について簡単にレクチャー。
17世紀後期に4代目藩主・井伊直興が下屋敷として造営したという玄宮楽々園は、彦根城と比べると照葉樹中心の植生は同じですが、植えられている樹木の種類を見るとタブノキなどの割合が多かったりいろいろ違いがあるそうです。
保全工事中だった楽々園も主なところは完成し公開が再開されています。
講師の説明に、みなさん熱心に聴き入っておられました。
玄宮園の後、桜場駐車場から見下ろせるオニバスの天然記念物指定地を見に行きましたが、残念ながら今年は全く株が見られない状態でした。代わりに土手にたくさん出ていたキノコの観察など。
一旦、ここで第一部は終了し、第二部である市役所前池のオニバス観察へ移動しました。
前日、会員で掃除した市役所の池ですが、こちらは花が顔を出していなくてちょっと寂しい観察会になってしまいました。ただ、大きな葉の裏側などが間近で見られて、みなさん興味深く説明に耳を傾けておられました。
最後は彦鬼くんも登場して、しばしの撮影タイム。
ちびっ子も大人もかわいい彦鬼くんと一緒に写真を撮って楽しいひとときになりました。
今年は、始めてお見かけする参加者の方もだいぶ増えて、徐々にオニバスに関心が高まっているのを実感できました。一方、中堀の天然記念物指定地の状況はかなり悪いように見受けられましたので、来年がどうなるか非常に心配で、育たない原因の究明も引き続き取り組んでいかねばなりません。
彦根城樹木ウォッチング 2016/9/4(日)
今年も昨年同様、9月の第1日曜日に「彦根城樹木ウォッチング」が開催されました。…