彦根城とその周辺の自然ウォッチングガイド

彦根市生活環境課の委託事業として彦根自然観察の会で制作した自然観察リーフレットの第2弾「彦根城とその周辺の自然ウォッチングガイド」が完成しました。
彦根城各所、市役所、支所、市内の公民館各所、駅などに置いていただいています。

彦根市のWebサイトでPDF版が公開されていますので、ぜひダウンロードしてください。

彦根市の環境: 彦根城の自然観察ガイド

荒神山とその周辺の自然ウォッチングガイド

彦根市生活環境課の委託事業として彦根自然観察の会で「荒神山とその周辺の自然ウォッチングガイド」リーフレットの制作をしました。
2021年5月にリリースされており、市役所、支所、市内の公民館各所、駅などに置いていただいています。

彦根市のWebサイトでPDF版が公開されていますので、ぜひダウンロードしてください。

彦根市の環境: 荒神山とその周辺の自然ガイド

なお、リーフレット第2弾として「彦根城とその周辺の自然ウォッチングガイド」が2022年3月頃に発行される予定ですので、ご期待ください。

金亀公園のオニバス 2021/9/24(金)

金亀公園管理事務所前の試験地のオニバスが大きく育って、9月末近くでもまだまだ花がたくさん咲いています。

もう少しで終わりになると思いますので、ぜひ花が見られるうちにご覧ください。

Webアルバム: 20210924_金亀公園オニバス

2021/06/05 氷見十二町潟オニバス

十二町潟水郷公園のシンボルの橋

何年ぶりかで富山県氷見市の十二町潟水郷公園へオニバスの様子を見に行ってきました。

Webアルバムはこちらから
20210605_氷見十二町潟オニバス

まだ少し早い時期のため、オニバスは小さな葉が出始めたくらいです。

オニバスの保存活動をされていた方が亡くなられてから、オニバスの活動があまりされていないと聞いていましたが、公園も手入れが行き届いていないようで、池の周りの遊歩道も通行禁止になったままでした。
訪れる人も少ないようで何だか寂しかったです。

氷見には、琵琶湖を含む淀川水系とここにしかいないイタセンパラが生息している池があります。オニバスとイタセンパラで滋賀と富山が繋がっているのが不思議な縁を感じます。今度氷見に行くときは、イタセンパラの池を訪問してみたいと思っています。

中堀のオニバス

20170722_onibas_cas_002.jpg7/22(土)の午後、中堀の天然記念物指定地の様子を見に行ってきました。
いつも株が出る尾末側の石垣下には一株も見えず、オニバス看板の奥の堤防の際に一株だけ育っているのを確認。
20170722_onibas_cas_003.jpg近くに寄ってみると、25cmくらいの葉が3枚。
花芽は確認できませんでした。
葉もなんとなく元気がなく、水質が悪そうです。
20170722_onibas_cas_005.jpg桜場の石垣の上から見るとこんな感じ。
周囲を見渡してもオニバスはこの一箇所だけのようです。
20170722_onibas_cas_001.jpg一昨年は全く育たず、去年少しだけ持ち直した感じの玄宮園前のハスは、今年は中堀一面に育って花も咲かせているようでした。
ヒシやハス、オニバスで水面全体が覆われるような中堀に戻ってもらいたいものです。

オニバス開花

20170722_onibas_flower_003.jpgWeb管理人の庭で今年最初のオニバスの花が咲きました。
市役所やお堀のオニバスの開花はまだみたいなので、もしかして彦根で一番乗り?
里親さんのところはどうでしょうね?
20170722_onibas_flower_001.jpg今年は一回り大きな入れ物にしたので、葉も広がって良く育ちました。
20170722_onibas_flower_002.jpg心なしかメダカも嬉しそうです。

長松院様にオニバス

20170708_onibas_tyosyo-in_001.jpg彦根市中央町のお寺「長松院」様にオニバスを置いていただけることになり、お届けしてきました。本堂前の檀家のみなさまの目にとまりやすい日当たりの良い場所を選んで置いてくださいました。
彦根藩初代井伊直政が関が原の戦いの傷によって亡くなられた際に直政の遺志により芹川の河原で荼毘に付されたとされており、その跡地に建立されたのがこの長松院だそうで大変由緒のある曹洞宗の名刹です。
長松院様のご住職は、昨年の「彦根の音楽家を支援する会」の演奏会にもご協力をいただき、開かれたお寺として地域との関わりを積極的に進めていただいている素晴らしい方です。
◆長松院様Webページ: https://www.choshoin.org/
◆長松院様のFacebookページ: https://www.facebook.com/longpine458/
20170708_onibas_tyosyo-in_004.jpg里親になっていただいたことを証明する「オニバス系統書」をお渡しして記念写真。
育て方として夏場の水の管理さえしていればそれほど世話が要らないことをお伝えし、彦根の天然記念物であること、固有種として彦根市外への持ち出しをお断りしていることなどを説明させていただきました。
これから花が咲くいい時期になると思いますので、順調に育ってくれればと楽しみです。
ご住職が早速お寺のブログにオニバスのことをアップしてくださいました。
ありがとうございます。
早くも池を造りたいとおっしゃっておられ、その折にはオニバスプロジェクトとしてもぜひともご協力させていただかねばと思っております。
◆萬年山 長松院 – 井伊直政公の寺 長松院
 「オニが仲間になりました。」

また、機会があれば、檀家のみなさまにオニバスのことをご紹介できればと思います。
これからもよろしくお願いいたします。

彦根の特定外来生物確認: ナガエツルノゲイトウ

20151003_biwako_alien000.jpg彦根・松原水泳場脇のスロープにナガエツルノゲイトウが繁殖しているということで、確認に行ってきました。
写真は【Webアルバム】で
先に、10年ほど前から繁殖が確認されていて、毎年駆除活動が行われている彦根市南部の神上沼の様子を確認。ここは、良くバスフィッシングに訪れていた場所ですが、今年になって南湖で問題になっているオオバナミズキンバイが侵入したという話を聞いていたので、どうなっているのか気になっていました。
神上沼は湖周道路で分断されて琵琶湖側と東側に分かれており、湖周道路をくぐる細い水路でつながっているのですが、まずは東側からぐるっと一周。
20151003_biwako_alien001.jpg岸際はだいたいヨシで覆われていますが、その根本にはところどころにナガエツルノゲイトウが根付いているのが見えます。場所によっては、大きな群体を形成している状況。
上の写真は東側にある流れ込みで、以前上流にアユの養殖場があった時は割合流入量も多く水もきれいだったのですが、今は淀んだ状態です。この周辺はナガエツルノゲイトウでいっぱい。浮き産卵床が作ってあった頃は、その周囲をびっしりとナガエツルノゲイトウが覆っていた時もありました。
20151003_biwako_alien002.jpg湖周道路の下をくぐる細い水路のトンネルで琵琶湖側とつながっています。
この辺りもいっぱい生えています。
ただ、東側の沼は全体的にはピーク時に比べるとかなり減っている印象で、駆除活動がそれなりに効果を示しているように思えます。
20151003_biwako_alien003.jpg琵琶湖側は池の中央の大部分はヒシが制圧。周辺のところどころにナガエツルノゲイトウが見られますが、それなりの量が繁殖しています。
20151003_biwako_alien004.jpg神上沼の流れ出しは、北は柳川集落北側のお墓の辺りに繋がる水路と、南は柳川漁港脇の水門に繋がる2箇所。上の写真は北側の流れ出しで、そこそこの流量があり、多くはこっちに流れているようです。
20151003_biwako_alien006.jpg南側の流れ出しは、このすぐ下流に水門が有り、北側に比べると少し流れがないように見えました。昔はもっと流れ出していた印象があります。流れ出しの橋の周辺にはやはりナガエツルノゲイトウの群生が見られます。
ぐるっと沼を一周してみたところ、オオバナミズキンバイの繁殖は見られず。
見落としていることはないと思いますが、現認者がいますので、どのへんに出ていたのか聞いてみないといけません。
20151003_biwako_alien008.jpg南側の流れ出しが下流の水路と繋がる辺り。
合流地点近くは、ナガエツルノゲイトウの群生が有り、上流側はヒシが優勢です。
20151003_biwako_alien009.jpg出会いの地点から神上沼方向を見ると川の中はナガエツルノゲイトウでびっしり。手前の方はヒシで覆われており、ヒシと外来種のせめぎあいが見られます。
20151003_biwako_alien010.jpg漁港脇の琵琶湖に繋がる水路付近にもたくさん繁殖している状況でした。ここから本湖にも容易に流れていきそうです。流れ着いた先が定着しやすい場所であれば、そこで繁殖していくことになると思われます。
20151003_biwako_alien011.jpg少し前は漁港の中では見かけなかったはずが、既に侵入していました。
20151003_biwako_alien012.jpg次に北側の流れ出しが琵琶湖と繋がる場所をチェック。
予想どおり、ここにも群生が見られました。
20151003_biwako_alien013.jpgここは大きな水門がありますが、水門の上流は三面護岸で根付きにくいせいか群生は見られず、琵琶湖側の淀んだ辺りに集中していました。琵琶湖に流れ出す辺りには株は見られません。
この後、大きく移動して松原へ。
途中の宇曽川漁港付近、曽根沼、野田沼、江面川河口付近ではナガエツルノゲイトウは過去見かけていませんし、移動中、遠目にもそれらしいものは確認できませんでした。
また、犬上川、芹川河口辺りでも見かけてはいないです。
20151003_biwako_alien017.jpg松原水泳場のスロープにある桟橋がナガエツルノゲイトウで覆われていました。昨年までは見かけなかったので、今年になって急に繁殖した模様。
どこから来たのかが問題ですが、神上沼辺りの繁殖地から自然に流れ着いたものが定着したものか、あるいはここから出艇しているプレジャーボートがどこか繁殖地に入ってくっつけてきたものか、いずれかではないかと思います。
20151003_biwako_alien014.jpgここは矢倉川河口になっており、そこそこ流れ出していますので、川の中までは外来種が入りにくいはずですが、念のため湖周道路の橋をくぐって確認しにいくと、一部に繁殖しているのが見られました。流れが緩いので北風が吹いて波風が川の中まで入るような状況で奥まで入ってしまったのかもしれません。
神上沼と松原を見たところ、松原のスロープ周りは今なら駆除可能な規模に見えます。埋立地外側のテトラ帯は常に波に洗われているせいか見える範囲での定着は見られず。一方、神上沼周辺は相当な量の繁殖が見られるため、完全に駆除するにはかなり大変そうです。
拡散を防ぐ手立てを考えながらどこから手を付けるかが今後の課題です。
関係者や県と相談しながら対策を考えてみたいです。