ホタルの観察会(2022/5/28土曜日)

彦根市快適環境づくりをすすめる会主催でホタルの観察会を実施しました。
南地区公民館に19:00集合で、まず平松先生によるホタルの生態などの説明から。

彦根市広報で参加者を募集していただいたところ、親子連れの方を中心に予定定員を少しオーバーする40名ほどの参加者となりました。

配布冊子にそって、ホタルの種類や種類ごとの光り方の違い、卵から成虫になるまでの一生など、詳しく説明していただくと、初めて見聞きする話もたくさんあったようで、お子さんたちを含め、みなさん興味深く聞き入っておられました。
中には熱心にメモを取っておられる方も。

暗くなってホタルの飛び始める時間になるまで、ホタルの折り紙などをしながら時間を過ごして20:00過ぎに観察場所へ移動。

今年の観察場所のホタル(2022/5/25撮影)

観察場所に移動する途中、田んぼの中の水路などにちらほらとホタルの光っているのが見えて、わくわくしながら歩いていきます。

数日前から乱舞が始まっていた観察場所に着くと、川一面にホタルが光っていて、みなさん大喜び。
「彦根にこんなにいるとは知らず、びっくりしました。」
「こんなにたくさんのホタルを見たのは初めて。感動しました。」
など、口々に喜びの声を上げておられました。

座学で説明されたオスとメスの光り方の違いなど、実際にホタルを目にしながら確認でき、理解が深まるとともにさらに興味が増したのではないかと思います。

観察会の間、地元の方々も車や徒歩で見に来ておられ、ちょっと有名な蛍の名所になっているようでした。この先も毎年たくさんのホタルが見られるように、大切に守っていきたい場所です。

今年の観察場所のホタル(2022/5/25撮影)

荒神山周辺のホタルをWebアルバムでご覧いただけます。

彦根城の桜の観察会

【日時】2022/04/09 9:00-12:00  【集合場所】彦根城表門

・Webアルバム:https://amzn.to/39uuDv0

今年の春の観察会は彦根城の桜の観察会。
お天気にも恵まれ、ちょうど満開の見頃を迎えた彦根城にたくさんの参加者をお迎えして開催しました。
つい数日前の年度末に納品された「彦根城とその周辺の自然ウォッチングガイド」も配布され、他の資料とともに説明資料として活用していただきました。

集合場所で簡単に彦根城の桜についてレクチャーがあり、城内で1番多いのはソメイヨシノであること、ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラを交配して江戸時代に江戸の染井村で作られたことからソメイヨシノと名付けられたということなどが説明されました。
ソメイヨシノは交配種のため種子が作られず、接ぎ木や挿し木で増やすしか無いことから全てのソメイヨシノのDNAは同一のいわゆるクローンで、そのため、同じ環境であれば一斉に花を咲かせるのだそうです。

レクチャの後、城内へ。
入り口に「大歓迎 彦根市自然観察会のみなさま」の看板が立っていてびっくり。

オオシマザクラの枝垂れ

まず鐘の丸に向かって、ヤマザクラや、とてもめずらしいオオシマザクラのしだれ桜などを観察。鐘の丸にはニホンタンポポとセイヨウタンポポの両方が観られるので、その見分け方などを説明していただきました。

イロハモミジの花

また、イロハモミジが花を付けているのを観ていただくと、モミジに花がさくのを知らなかった方も多く、興味深く観察されていました。

オオトックリイチゴ

鐘の丸から天守に向かう途中、天秤櫓の橋のたもとで彦根市指定の天然記念物であるオオトックリイチゴを観察。

断層の見える露頭

太鼓門櫓直下にある露頭は断層が縦に走っているのが良くわかるので、地質に詳しいスタッフから説明。

エドヒガンの花。少しこぶりでピンク色が濃い目

天守台に上がって右すぐにあるエドヒガンの大樹の花の様子などを見ていただく。
このエドヒガンは、いろは松から天守を見上げると、天守のすぐ右側に淡いピンクも鮮やかな一本桜として目立っています。

オオシマザクラ

天守の南側にはオオシマザクラの大木が有り、ソメイヨシノより少し大ぶりでやや白い花を観察し、他の桜より少し強めの香りがあるのを体験していただいたりしました。

西の丸の枝垂れ桜

西の丸では、中央付近にあるエドヒガンの枝垂れ桜を観察。
桜は四方に根を伸ばして、根と同じくらいの範囲に枝を張るのですが、この木は片側の根が短くなっており、上の枝もそこまでしか伸びていない様子が見られて大変興味深かったです。

雪で折れてもなお花を咲かせるソメイヨシノ

西の丸から金亀公園方面へ下り、琵琶湖側の端の山崎曲輪跡へ。
ここには大きなエドヒガンの枝垂れ桜があります。
金亀公園側の石垣の上の桜の枝が雪で無惨に折れて石垣の下まで垂れ下がっていたのですが、皮一枚で繋がった枝の先で花が咲いていて一同びっくり。よく見ると、お堀に落ちてしまった枝でも花が咲いていて、さらにびっくりでした。

雪で倒れてしまった樹々

山崎曲輪から梅園経由で大手門へ向かい、梅園で解散。
途中、雪の重みで根本から倒れた樹木を何本も見ました。硬い岩盤の上の薄い土壌に張った根は地中深くまで根が入っていないため、倒れやすいのだろうと思われました。梅園の奥は倒壊した樹木の仮置場になっていて、自然の為したこととはいえ悲しい気持ちに。

新緑を広げつつあるオオケヤキ

大手門のところのオオケヤキ。

彦根城とその周辺の自然ウォッチングガイド

彦根市生活環境課の委託事業として彦根自然観察の会で制作した自然観察リーフレットの第2弾「彦根城とその周辺の自然ウォッチングガイド」が完成しました。
彦根城各所、市役所、支所、市内の公民館各所、駅などに置いていただいています。

彦根市のWebサイトでPDF版が公開されていますので、ぜひダウンロードしてください。

彦根市の環境: 彦根城の自然観察ガイド

荒神山とその周辺の自然ウォッチングガイド

彦根市生活環境課の委託事業として彦根自然観察の会で「荒神山とその周辺の自然ウォッチングガイド」リーフレットの制作をしました。
2021年5月にリリースされており、市役所、支所、市内の公民館各所、駅などに置いていただいています。

彦根市のWebサイトでPDF版が公開されていますので、ぜひダウンロードしてください。

彦根市の環境: 荒神山とその周辺の自然ガイド

なお、リーフレット第2弾として「彦根城とその周辺の自然ウォッチングガイド」が2022年3月頃に発行される予定ですので、ご期待ください。

2022年度 活動予定・記録

観察会

観察会参加要領

集合時間:開催時間の10分前
対象  :一般(子どもから大人まで)
参加費 :100円(含・傷害保険代、小学生以上)
持ち物 :筆記用具、雨具、飲み物等
服装  :野外での活動に適した服装

連絡先 :彦根自然観察の会 平松 光三 0749-26-0510

不定期開催

  • 春・夏・秋 – 金亀公園管理事務所前管理地整備
  • 通年 オニバス紹介 市内各小学校
  • 開花期間中 – オニバス現地説明会
  • 4月から10月毎月 – 管理地水質調査
  • 年2回程度 – オニバス通信発行

研修会

  • 4月16日(土)9:00-12:00  多賀 杉方面
    (集合:野鳥の森駐車場)
  • 5月7日(土)8:00-17:00 栃の木峠周辺
    (集合:彦根市図書館駐車場)
  • 11月5日(土) 8:00-17:00 朽木方面
    (集合:彦根市図書館駐車場)

研修参加要領

開催時間・集合時間:上記参照

服装 :長袖、長ズボン、帽子、運動靴or長靴
持ち物:弁当、水筒、記録用具(筆記用具、カメラ、採集用具等)
    観察用具(ルーペ等)、雨具、ヒル避けスプレー、など

金亀公園のオニバス 2021/9/24(金)

金亀公園管理事務所前の試験地のオニバスが大きく育って、9月末近くでもまだまだ花がたくさん咲いています。

もう少しで終わりになると思いますので、ぜひ花が見られるうちにご覧ください。

Webアルバム: 20210924_金亀公園オニバス

2021/09/23(木・祝)佐和山タカの渡りの観察会

毎年恒例の佐和山でのタカの渡りの観察会が今年も秋分の日の23日に開催されました。

屋外ですが、マスク着用で密にならないようコロナ対策を心がけながらでしたので、佐和山山頂までの登りは少々しんどかったですが、数は物足りなかったものの多種多様なタカ類が見られて、お子さん連れの参加者の方々にも満足いただけたように思います。

Webアルバム:20210923_佐和山タカの渡り

佐和山山頂から彦根市街

佐和山山頂からは彦根城を見下ろすことができ、お城越しの琵琶湖もきれいに見えます。
この日は少し霞がかかっていて、遠くまでは見渡せなかったのが残念でした。

佐和山から北の方の上空にトンビに混じってサシバ、ハチクマなどのタカ類が姿を見せてくれました。チョウゲンボウやオオノスリなど、なかなか見られない鳥が現れたようですが、あっという間に飛び去ってしまうので、ちゃんと見ることができないことも多かったようです。

山頂の日だまりでアゲハチョウが飛んでいたので、止まったところをパチリ。

2021/09/05 彦根城オニバス観察会

今日はオニバス観察会でした。
金亀公園事務所横のお堀は大きな葉が広がり花もたくさん咲いていました。
葉の直径は170cmありました。葉を突き破って花が出てきているものもあります。

彦根市の天然記念物指定の中堀は3株育っているのですが、花が咲くまではむつかしそうです。どちらも若葉小学校の苗を植えたものです。

お堀で育つ環境を何とか整えてほしいものです。数株は一応発芽したのですが、消えてしまいました。

2021/07/04 オニバス里親 苗配布会

7/4(日)の午後、彦根市生活環境課と彦根城オニバスプロジェクトの共同事業として、彦根駅前アルプラザ6fの大学サテライトプラザ会議室で市内在住の里親さんにオニバスの苗を配布しました。

彦根のオニバスは種の保全の観点から彦根以外に持ち出すことはできないため、彦根市内で育てていただける方に限定してお配りしています。

最初にオニバスのことを知ってもらうために簡単に説明。
オニバスの育て方についてもメンバーの経験談などを交えながらできるだけわかりやすくお伝えするようにしました。

前日に若葉小学校のオニバス池から間引いてきた苗と、メンバーの家で育った苗を配布用に用意し、十分な数を配ることができました。

彦根自然観察の会が彦根市から受託して作成した「荒神山とその周辺の自然ウォッチングガイド」のリーフレットを参加いただいた方々にお渡ししました。

リーフレットは市内各地の支所、公民館などで入手可能ですので、見かけたらぜひ手に取ってご覧ください。
リーフレットはシリーズ化して発行を予定しており、次は彦根城の自然について今年度中の発行を目指して制作していきます。

2021/07/03 若葉小学校・中堀オニバス保全

7/3(土)の朝、翌日の里親苗配布でお渡しする苗の採集を兼ねて、若葉小学校おオニバス池の間引きをしました。
丸くなった葉もたくさん出ていて、配布するのに丁度良いくらいの苗をたくさん確保。

大きくなった苗は、中掘の試験地と天然記念物指定地に植えることになっています。

Webアルバムも御覧ください:20210703_若葉・中堀オニバス

大きくなった苗は仕分けをしてお堀へ。

雨の後で少し水深がありましたが、できるだけたくさん植えるようにし、かなり広範囲に植え付けることができました。
毎年たくさん植えてもほとんどが消えてしまうので、どれだけ残るか祈るのみです。

桜場前の天然記念物指定地にも植え付け。
底が岩でゴロゴロしていて土があまり無いので、植え付けが難しかったですが、できる範囲でいっぱい植えました。