日曜日の観察会に備えて、前日土曜日に混みすぎたオニバスの葉の間引きと池全体に広がったアオミドロの除去作業を実施しました。10人ほどのメンバーの参加で思ったよりも早く作業を終えることができました。
市役所の掃除の後、彦根東高校のオニバスの様子を見に行きました。
広々としている割に、葉の生育が悪いようです。
水質が悪いのが気になりますが、土の栄養が足りないのか日照時間などの影響によるものか等、何が影響しているのかは来年以降も調べないとわからないと思われます。
ちょっと水深が深いので、水面に顔を出している花はなく、水中で閉鎖花のまま実をつけているようです。
まだ花は咲くと思いますので、ブロックで鉢を底上げしてやると株の根本付近に日が良く当たって開花しやすくなるのではと思われます。
投稿者「nobby」のアーカイブ
彦根城樹木ウォッチング&オニバス観察会
あいにくの雨模様でしたが、たくさんの参加者をお迎えして毎年恒例の玄宮園の樹木観察とオニバスの観察会が開催されましたので、簡単にご報告いたします。
【Webアルバムはこちらから】
金亀公園事務所前のオニバス試験地の観察は予定に無かったのですが、花が咲いているのが確認できたので、玄宮園に入る前に急遽見に集まりました。かなり大きめの花が咲いていて、オニバスに特徴的な自分の葉を突き破って咲いている花も見られ、最初からみなさんのテンションもアップです。
玄宮園入場前に、講師から玄宮園の樹木について簡単にレクチャー。
17世紀後期に4代目藩主・井伊直興が下屋敷として造営したという玄宮楽々園は、彦根城と比べると照葉樹中心の植生は同じですが、植えられている樹木の種類を見るとタブノキなどの割合が多かったりいろいろ違いがあるそうです。
保全工事中だった楽々園も主なところは完成し公開が再開されています。
講師の説明に、みなさん熱心に聴き入っておられました。
玄宮園の後、桜場駐車場から見下ろせるオニバスの天然記念物指定地を見に行きましたが、残念ながら今年は全く株が見られない状態でした。代わりに土手にたくさん出ていたキノコの観察など。
一旦、ここで第一部は終了し、第二部である市役所前池のオニバス観察へ移動しました。
前日、会員で掃除した市役所の池ですが、こちらは花が顔を出していなくてちょっと寂しい観察会になってしまいました。ただ、大きな葉の裏側などが間近で見られて、みなさん興味深く説明に耳を傾けておられました。
最後は彦鬼くんも登場して、しばしの撮影タイム。
ちびっ子も大人もかわいい彦鬼くんと一緒に写真を撮って楽しいひとときになりました。
今年は、始めてお見かけする参加者の方もだいぶ増えて、徐々にオニバスに関心が高まっているのを実感できました。一方、中堀の天然記念物指定地の状況はかなり悪いように見受けられましたので、来年がどうなるか非常に心配で、育たない原因の究明も引き続き取り組んでいかねばなりません。
オニバス研修旅行2015: 名古屋城&東浦町
みなさま こんばんは!事務局中川信子です
今日は、暑い中、オニバスの研修旅行でした。
参加者12名で、名古屋城と東浦町にいってきました。
名古屋城の外堀にしっかりオニバスがあり、感激でした。
天守閣から見たオニバスの写真です。
東浦町の於大公園のオニバス池は見事な葉が広がっていました。
花はこれから見頃です。
暑い中、案内してもらった東浦自然環境学習の森でオニバスが10株くらい生育していました。飛山池は今年はでなかったということでした。
オニバスを通じていろいろな交流ができました。
学ぶことも多く、これからの参考にしていきたいと思います。
ご参加くださったみなさまお疲れ様でした。
【Webアルバム】
オニバス里親説明会
さる7月4日土曜日、彦根市役所でオニバスの里親さんに苗の配布を行いました。
【Web写真集】
最初に会議室でオニバスやその育て方についてレクチャー。
里親さんからも熱心な質問が出て、スタッフとしても勉強になりました。
市役所前の池でかなり育ったオニバスを見ながら、苗の配布。ここでもいろいろな質問があり、代表やスタッフで対応しました。
苗の配布が終わった後、市役所の池の掃除をしてから金亀公園事務所前の指定地の整備。
少し前にスタッフが植えた苗が消えてしまったので、市役所と彦根城博物館で間引いてきた苗を手分けして植え直しました。
彦根城博物館も順調に育っているようです。
間引いた苗もだいぶ大きくなっていました。
氷見のオニバス
6月22日、富山に行く機会があり、せっかくなので氷見市の十二町潟水郷公園のオニバスを見学してきました。
大きな水郷の脇が整備されていて、オニバス池やハス池が公園の中に設けられ、住民の方々の憩いの場になっているようでした。
写真も撮ってきましたので、【Webアルバム】もご覧ください。
オニバス池のかたわらには、ここのオニバスの由来について書かれた看板が設置されています。
彦根のオニバスは平成22年3月に彦根市の指定天然記念物となりましたが、氷見のオニバスはなんと大正12年に国の天然記念物に指定された由緒あるオニバスです。
一口にオニバスと言っても、その土地々々で少しずつDNAも異なるのか、葉の葉脈の付き方、トゲの生え方、花の大きさ、形など様々な形態が見られるのが興味深いです。氷見のオニバスも葉の形など彦根のものとは明らかに違うように見受けられました。特に矢尻型の葉っぱの形状は彦根のものが細身で尖っているのに対して、氷見のものは全体に丸みを帯びていました。
オニバス池は比較的小さな池ですが、一面にオニバスの葉が広がり、直径30cm近くに丸く育った葉もたくさん見られました。
氷見にいる知人が時々写真を送ってくれたりレポートしてくれるそうですので、楽しみにしています。
2015年6月6日 ホタルの観察会
彦根市・快適環境づくりを進める会主催のホタルの観察会が、去年に続いて南地区公民館で開催されました。彦根市広報でも告知があったせいか、過去最高の40名を超える参加者があり、平松先生の説明に熱心に聴き入っておられました。
19時からの開催でしたが、まだまだ外が明るい季節のため、暗くなるまでの間、ホタルの生態などの説明、今年撮影されたホタルの写真の紹介などがあり、恒例のホタルの折紙でホタルが光りだす時間を待ちました。
20時頃になり、いよいよ観察場所へ。あいにく夕方から吹き始めた北風が肌寒く、ホタルが飛ぶには厳しい環境でした。それでも観察場所に着いてみると細い水路の両脇にポツポツとホタルが光っていて一安心。風さえ無ければ飛んでいるところも見られたのですが、平松先生が何匹か網で捕獲されたホタルを参加者のみなさんに見ていただき、それなりに満足していただけたようで、お帰りになる時にはみなさんとても明るい笑顔だったのを見てほっとしました。
例年ですと、もっとたくさんのホタルの乱舞が見られるところですが、今年は2週間近く早く飛び始めていたのと、あいにくの天候で少し残念でした。
ということで、ピークはこんなくらいという写真をいくつか。
これは一昨年の6月の写真です。
彦根東高のオニバス
先月 5/23(土)の午後、彦根東高校にお邪魔してきましたが、早速、速報版の「キマグレ」に掲載していただき、まずは校内へオニバスの認知度アップに成功です。
SS科学部生物班の生徒さんが池の中まで入っていただいて、若葉小学校の池から採取したオニバスの苗を植えた鉢を設置した様子を記事にしていただきました。
顧問の細井先生も以前からオニバスに興味を持っていただいており、校舎の耐震補強工事が終わって中庭の池が復活したのを機会に、オニバスを育てていただくことになった次第です。
今まで市内の小学校で育ててもらったことはありますが、担当の先生の異動などで活動が途絶えるようなこともあり、高校で生徒さん主体で活動していただけると継続的な保全活動につながるのではと期待してしまいます。SS生物班の研究対象としていただいて、良い発表のネタになればと思います。
今のところ苗は順調に育っているようで、また成長過程の写真などいただけたら、こちらで紹介させていただきます。
彦根東高校にオニバス移植
彦根東高校SS生物班の生徒たちが、学校の中庭の池でオニバスを育ててくれることになりました。今日は渡邊代表と一緒に苗と土を持ってうかがい、生徒たちの手で苗を移植してもらいました。
新聞部の生徒さんも取材に来ていただいたので、代表からオニバスについて説明を。
何年も継続的に育ててもらえるようになると大変嬉しいことです。
育つのが楽しみです。
【Webアルバム】
2015/5/16(土) オニバス保全活動
5月16日(土)、9:00集合で市役所前の池の保全活動を実施しました。
【Webアルバム】
昨年から大量に発生している藻の除去と、たくさん芽を出しているオニバスの間引きが主な作業。メンバー10人ほどで、ザルや網、熊手などを使って藻の掃除をすると、1時間ほどでかなりきれいになりましたが、これからの時期、定期的に藻の除去をしないと、また汚くなってしまうかもしれませんので、様子を見ながら作業を計画したいと思います。
市役所での作業が終了後、若葉小学校まで移動し、増えすぎた苗の間引き作業。小さな苗が密集しているので、池の中央付近を重点的に間引いてやりました。端の方は、また別の日に子どもたちに間引きをしてもらうように、校長先生にお話しておきました。
7月に予定している里親さんへの配布の時には、若葉小学校の苗を使わせていただくのが良さそうです。十分な量が確保できるのではないかと思います。
池のそばのエゴノキから落ちた花びらがオニバスの苗の上に落ち、池で花が咲いたようになっていました。
池はスイレンが盛期を迎えていてきれいな花を咲かせています。
2014活動報告会
毎年恒例のオニバスプロジェクトの年間活動報告会が、これまたいつもの彦根りんごの会集会所『尊和林庵』で開催されました。
会員の他にオニバスの里親さんにも声をかけさせていただき、今年はお二人の参加がありました。
【Webアルバム】
会長の挨拶に始まり、事務局から年間活動報告。
兵庫県昆陽池の研修バス旅行の報告や、9月7日のオニバス観察会の模様などについて参加者のみなさん、熱心に聴き入っておられました。
事務局からの報告の後、県立大の保科さん、県立大OBで京大院生の曽我部さんのお二方からお堀のカメの食害についての研究発表をしていただきました。
曽我部さんは昨年も卒業研究として食害について発表していただいたのですが、成果が認められて今年様々な場所で発表されたり賞を授与されたりしたとのこと。
お堀で採取したカメの数や糞を分析して何を主に食べているかなど、いろいろな切り口で集めたデータを統計処理することにより、ミシシッピアカミミガメがお堀の水生植物に大きな影響を与えているであろうことを推論しておられました。疑問点についていくつか質問をさせていただいたところ、気になっていた現象のいくつかが食害による可能性が高いことがわかり、今後も研究に値するものであると実感しました。来年は後輩の方も研究として取り組まれるそうで、さらに興味深い事実が得られることを期待します。
曽我部さんの発表に続いて夏原工業さんにご協力いただいているお堀の水質調査結果の発表。
例年そうなのですが、今年の結果も農業用水にも適さないほど悪い水質であるという結果。
何らかの改善が望まれますが、水質悪化の明確な因果関係がわからないのが現状です。
里親さんにもオニバスの生育の様子などを発表していただきました。参加いただいたお二方ともに今年はきれいに花を咲かせることができたそうで、来年も育ててみたいとおっしゃっていました。
里親さんにお願いしたアンケートの集計によれば、32名のうち17名の方が花を咲かせられたそうで、咲かせられなかった方も含めて、ほとんどの方が来年も育ててみたいと回答されていたそうです。
今年は、市役所以外でも久しぶりに中堀でも自生した株の開花が見られ、試験地でも市役所から移植した株がたくさん花を付けました。気まぐれなオニバスですが、来年以降もたくさんの花が見られればと思います。
報告会の後は懇親会が開かれましたが、私は途中退席のため美味しい日本酒をいただくことができなかったのが心残りでした。