8月17日に研修バス旅行で伊丹市の昆陽池公園を訪問してきた際の写真をメンバーの佐藤さんがアップしていただきましたので、ご紹介します。
【Webアルバム: 2014オニバス研修旅行】
昆陽池公園では観察会なども開かれており、地元の方々が熱心に保存活動をされているようです。アゾラの駆除など、彦根城の参考になる活動もされていました。
◆毎日新聞のニュース記事
「オニバス:直径1.7メートルに 2年ぶり観察会−−伊丹・昆陽池 /兵庫」
彦根のオニバスの花とはガクの形など、雰囲気が少し違うでしょうか?
余談ですが、
伊丹市はヤンキースの田中将大投手の出身地。
昆陽池公園から南へ1kmほどのところに出身校である伊丹市立昆陽里小学校があります。
「活動記録」カテゴリーアーカイブ
オニバス里親さん
昨年に続いて、オニバスの里親さんの募集が行われ、6/28(土)の午前に彦根駅前のアルプラザ平和堂6階、大学サテライトプラザをお借りして説明会と苗渡しを行いました。
オニバスの説明は事務局から。
続いて、育て方について渡邊代表から説明があり、質疑応答では参加者の方から活発に質問をしていただきました。
昨年に続けて育てていただける方が23名、新しく応募していただいた方が10名と、市民の方が思った以上に関心を持っていただいているのが心強く感じられました。
昨年育ててくださった方の多くが自宅で花を見ることができたそうで、残念ながら花を見られなかった方も今年こそ見たいと、続けて申し込んでいただいたようです。
説明後に苗をお渡ししました。
みなさん、嬉々としてお持ち帰りになりましたので、大切に育てていただけることと思います。
また、良い報告を聞かせていただけるのが楽しみです。
私も自宅で苗を植えてみました。
ちょっと苗の状態が良くなかったのですが、うまく育って欲しいものです。
びわ湖の日 環境美化活動2014
6月22日の朝、県立大学集合でびわ湖の環境美化活動が開催されました。
開会式に地元のゆるキャラ大集合。彦根城オニバスプロジェクトのマスコットキャラクター「彦鬼(げんき)くん」も呼んでいただきました。
この模様は読売TVの24時間テレビで放送される予定です。
彦鬼くんはひこにゃん、うっきーのすぐ隣という好ポジションでしたので、映るかな~?
オニバスプロジェクト報告会2013
2013年のオニバスプロジェクトの報告会が12月8日の午後、忘年会を兼ねて例年どおり「彦根りんご集会所 尊和林庵」で開催されました。
【Webアルバム】
彦根自然観察の会の平松会長、オニバスプロジェクトの渡邊代表の挨拶の後、今年の活動報告を事務局の中川さんから。
バス旅行の報告があり、京都府亀岡市の平の沢池の様子が紹介されました。
京都府内では、ここだけが現存する自生地だそうですが、かなりの数のオニバスが見られるようです。
今回の報告会の目玉は、滋賀県立大学の曽我部さんの発表で、亀やザリガニによるオニバスの食害の研究。
天然記念物指定地に3種類、9箇所の柵を設け、それぞれの網の目のサイズを変えることでどの生物がオニバスに影響を与えているのかを調査してもらいました。また、ミシシッピアカミミガメの採捕を行い、個体数の推定もしています。
食害にあったオニバスの苗は、ご覧のように茎が食いちぎられている状態で、こうなると育つことはできません。調査の結果ではミシシッピアカミミガメとザリガニによる食害が推定され、来年、カメの駆除を検討しても良いかもしれません。
曽我部さんの発表の後は、夏原工業さんによる中堀の水質、底質調査の発表。水質調査は4月から10月の毎月、底質調査は年一回実施していただいています。
結果は芳しくなく、水質は農業用水としては使えないレベル、底質も数年前から酸化還元電位の上下逆転現象が起きており異常な状態です。何らかの改善が必要と思われます。
今年初めての取り組みだったオニバスの里親制度でしたが、里親の方も何人か報告会に参加していただき、自宅で綺麗に咲いたオニバスの花の写真を見せていただきました。里親の方々の多くが花を咲かせることができ、また来年も育ててみたいとおっしゃっているそうですので、来年以降も継続していければと思います。
報告会の後は懇親会が開かれましたが、私は報告会までで失礼してしまったためレポートはここまで。
市役所オニバス池掃除
しばらく放置状態だった市役所前の池の後片付けをしました。
2週間前はこんな状態でした。夏を過ぎると枯れてきて、冬を越した種が来年の春に芽を出します。
池の掃除は、枯れた葉や茎の撤去と池の中に落ちている種の採取。
活動中に顔見知りの毎日新聞の記者さんが通りかかられたので声をかけて無理やり取材してもらいました。記事になれば、またご案内いたします。
池は小さなビオトープ。
陰にたくさんのメダカが群れています。
メダカや小魚がいっぱいで楽しい池ですので、また機会があれば覗いてみてください。
活動終了後は記念写真をパチリ。
【Webアルバム】
9/8(日)彦根城樹木ウォッチング(オニバス観察)
あいにくの雨模様でしたが、10数名の方が集まっていただき、玄宮園の樹木観察、天然記念物指定地のオニバス観察、最後に彦根市役所でオニバスの花の観察というコースで実施いたしました。
今回はNHK大津から取材に来ていただいており、今週 9/11(水)の「おうみ発610」と、来週 9/17(火)の「ぐるっと関西 おひるまえ」で取り上げていただく予定です。
◆おうみ発610 18:10~19:00
◆ぐるっと関西 おひるまえ 11:30~12:00
【Webアルバム】
天守を借景とする玄宮園定番の撮影ポイント。
雨の玄宮園も風情がありました。
今年の桜場前の指定地は自生しているオニバスの姿は見えず、市役所の池から試験用に移植した株が残っているだけでした。
県立大で水生生物のオニバスへの影響を調査するため、3種類の大きさの違う網目のフェンスでオニバスを囲って、どの網目のものが残りやすいかを確認しようとしています。見た感じ、明確な有意差は感じられないように思いましたが、もう少し調査の結果を待ちたいと思います。
市役所の池は一株だけ残したメインの株からたくさんの葉が伸びて大きな花が咲いています。ただし、葉は少し小ぶりで直径40cmほど。昨年は1.5mほどもあったので、大きさも気まぐれなようです。
里親の方も何人か参加されていて、自宅で咲いた花の写真も持ってきていただきました。NHKの取材も里親の方の当初がきっかけ。広く関心を持っていただいた成果が目に見える形になったわけで、とてもありがたいことです。
彦鬼くんが登場すると、あまりの可愛さに取材のお姉さんも思わずハグ。
赤鬼魂!
高宮のクラウンブレッド平和堂さんからカスタラパンの差し入れをいただき、参加者全員でおいしくいただきました。どうもありがとうございます。
観察会の後、記念撮影をして解散。
みなさん、お疲れさまでした。
7/6(土) オニバス里親プロジェクト
【Webアルバム】
7/6(土)14:00 から彦根市役所でオニバス里親プロジェクトの説明会と苗の引渡しを行いました。
参加者は当初30名ほどと思っていたのですが、事前応募の方に加え、何人かの当日参加の方があり、スタッフを含めると50名以上の参加で非常に活気のあるものになりました。
また、朝日新聞、中日新聞等、数社の記者さんも取材に来られていました。
説明会は2階の会議室を使わせていただき、当プロジェクトの事務局と代表から、彦根城のオニバスについて、オニバスの育て方や生物多様性の考え方等を説明させていただきました。質疑の時間では多くの方から積極的にご質問をいただき、オニバスへの関心の高さに嬉しい驚きを感じました。
説明会の後、池に移動して苗をお渡ししました。
里親になる方には、注意事項を書いた里親証に署名をいただき、引き換えに苗をお渡ししたのですが、後日、オニバスの系統書をお送りする予定です。
終わってから金亀公園前の試験地に移動し、オニバスの様子を見に行ったのですが、数株出ていたはずのオニバスは岸近くに一株残っていただけになっていました。
鉢の中はブルーギルや大きなミドリガメが入っており、こうした生き物が何らかの影響を与えている可能性も考えられますので、中堀の天然記念物指定地で県立大の協力により苗の周辺を数種類の目の大きさの網で囲った評価を進めているところです。何らかの結果が出ればまたご紹介させていただきます。
市役所で間引いた苗が余っていたのを鉢の中や周辺の根付きやすそうなところに植えてきましたが、今後それらがどうなるかが心配です。
6/2 市役所の池の整備
この時期、毎年恒例の市役所前の池の整備活動です。
今年はオニバスの里親制度を始めるため、里親に預けるためのポット苗作りがメインの作業。
◆Webアルバム: 市役所作業
池の排水口に近い浅場にたくさんの苗が密生しています。
これらを間引いて大きく葉が育つようにし、間引いた苗をポットに植えてお持ち帰り用にします。
里親募集は少し先になるため、ポッドに小分けした苗を箱に入れて池に沈めておきます。
芽が出たばかりの種。
新しい葉が出てくると、その根本から新しい根が生えてきて、どんどん根を広げていくようです。
池には今や絶滅危惧種となっているメダカやカワムツなどの小魚が群れていてビオトープのようです。
作業をしていると、市役所に来られた方々が時々興味を持って見に来ていただきました。
オニバスのことをお話すると、興味深く聞いていただけ、里親制度にも関心を示していただけたようです。少しずつオニバスの認知度を上げていきたいものです。
市役所での作業後、去年くらいからオニバスを育てていただいている小泉町の公園へ。
ここは南彦根駅のところの跨線橋を琵琶湖側に降りたあたりにあり、八王子神社の横が公園になっており、「泉祖弁財天」が祀られている周囲が池になっています。
環境的には、日当たりも良く、水深や水の流れなどが市役所の池と似ていて、オニバスの生育には好条件が揃っているように思えました。
◆Webアルバム: 泉祖弁財天
公園や神社の境内には、いろんな植生が見られ、自然の豊かな場所でした。
2013/5/19(日) 河内風穴の観察会
【Webアルバム】
観察会ではたぶん初めての河内風穴(かわちのふうけつ、または、かわちのかざあな)に行ってきました。
多賀町博物館に集合し、3台に乗合で現地まで。
今回は鈴鹿山系の特徴である石灰岩地を好んで生育する植物群(好石灰植物というそうです)を観察するのも目的。
風穴までの道中、草花の観察をしながら山道を登っていくのですが、あれこれ目に付きだすとなかなか風穴までたどり着けません。好石灰植物のうち、ヒメフウロ、オオヒメワラビ、ヒトリシズカ、クロタキカズラなどが見られました。
ヒメフウロ
好石灰植物のI群に属し、「石灰岩地だけに生育するもの」だそうです。
クロタキカズラ
好石灰植物のIII群に属する希少種で滋賀県には多賀と湖西の朽木の2ヶ所でだけ見られるそうです。
クロタキカズラは雌雄異株の植物で雄花と雌花があります。
こちらは雌花。
こちらが雄花。
(コンデジの液晶画面ではピントが合ってないのがわかりませんでした・・・)
ようやく河内の風穴の内部へ。
小さくかがまないと通れない入り口を抜け、しばらく進むと「大広間」と呼ばれる広大な空間が広がっています。
大広間で多賀博物館の阿部学芸員から河内風穴について、詳しいレクチャーを伺いました。だいぶ昔の「探偵ナイトスクープ」でも取り上げられたことがありましたが、河内風穴にイヌを放ったところ三重県側に出たとか、伊勢まで繋がっているという伝説、あるいは真逆の方向の越前に繋がっているという伝説などの紹介なども。伊勢に繋がっているというのは、多賀大社の神様が伊邪那岐、伊邪那美で、伊勢神宮はその子どもの天照大御神ということから繋がりを求めたということかもしれないそうです。
レクチャー中、一般のお客様も一緒に話に聞き入っておられました。
大広間の底にあたるあたり耳を澄ますと、地下からゴウゴウと音が聞こえてきます。すぐ下に地下河川が流れており、その流れは芹川へ続いているということです。外気温は19度ほどでしたが、大広間の中は年間を通して12度ほど。これは地下河川の水温とほぼ同じということです。
洞窟内には、ところどころにコウモリが留まっており、まだ冬眠から醒め切れない個体が手で触れられるようなところでじっとしていました。
これはテングコウモリだそうですが、他に数種類のコウモリがいるそうです。
入り口から200m近く進んだ所で観光エリアは行き止まり。
洞窟は、いたるところに枝分かれしていて総延長は10kmを超えており、日本第3位の規模だそうです。総延長では有名な秋芳洞を上回っているのだとか。
阿部さんの案内で一般の人は立ち入らないであろうエリアに降りていくと、大広間の下を流れていた地下河川が岩の隙間から見られる場所へ。
さらにその先へ進むと観光エリアの光も全く届かない真の暗闇の世界を味わうことができました。目を開いても閉じても全く何の変化もない世界。説明が終わって照明を点けるとホッとした感じがしました。
ひと通り見終わった後、駐車場まで戻って阿部学芸員から河内風穴に棲む動物や昆虫について、パネルや標本を使った説明をしていただきました。
河内風穴のコウモリはなんと、和歌山の白浜千畳敷の洞窟と行き来しているということで、以外なほど移動範囲の広い動物だったんですねぇ。
興味深いお話をたくさんしていただき、阿部学芸員に感謝です。
ありがとうございました。
【おまけ】
「河内風穴 コウモリ」でググってみたら、「鍾乳石に埋没したコウモリ」という動画を発見!
いったい、どこにあるんでしょう???
エコライフのつどい2012 レポート
毎年この時期恒例の彦根市清掃センターでの「エコライフのつどい」の様子です。
【Webアルバム】
今年は、展示がしやすいようにとの市側の配慮から、いつものテントじゃなく施設内の一角にブースを用意していただきました。パネルをセットし、彦鬼くんグッズやらチュオン・チュオンの販売コーナーの準備も万端。
9:30からの開会式では彦鬼くんとひこにゃんが登場し、参加者も一緒に写真を撮ったりして大いに盛り上がりました。
彦鬼くんは開会式と11時過ぎの2回登場し、場内を巡回。
愛らしいキャラクターと仕草でなかなかの人気でした。
で、オニバスの展示とグッズ販売ですが、昨年までは日当たりの良い目抜き通りでの展示で行き交う人が足を止めて立ち寄っていただけたのが、今年は市側の配慮が仇となり全く人通りの無い場所での展示となってしまったため、オニバスプロジェクトとしては、全くのハズレになってしまいました。
それでもチュオン・チュオンが数千円売れたのが救いでしたが・・・
来年は、やっぱりテントでの展示をお願いしないといけませんねー。