【Webアルバム】20171209_オニバス2017年報告会
毎年恒例のオニバス活動報告会が12月9日(土)13:30から彦根勤労福祉会館で開催されました。
今年はプロジェクト活動開始から10周年の節目にあたる年ということで、6名の編集委員で記念の冊子作りを進めてきたのが最大のトピック。
一時は年内の完成が危ぶまれましたが、10月、11月の追い込みで、ようやくこの報告会に間に合わせることができ、参加者の皆さんにお渡ししました。
A4 200ページに及ぶ冊子は内容も盛り沢山。
これまでの活動経緯から水質検査の年度別の推移、彦鬼くん、美鬼ちゃん誕生秘話やオニバスのスケッチ集、巻末にはオニバスにまつわる貴重な資料の数々が収録され、学術的にも貴重な資料になっています。
活動報告では、市役所池の保全活動や9月の観察会の様子などの報告とともに、冊子の制作経緯などを説明していただきました。
全体活動報告の次に、試験地の水質検査の報告。
毎年、その年の結果を説明していただくのですが、今年は冊子に掲載された年度別の各数値の推移を詳しく説明していただきました。数値の変化からお堀の環境がどのように変わってきているか、変わった要因は何かということを探るヒントが見つかるかもしれません。
市内の小学校では最初にオニバスの飼育を学校として取り組んでいただいた若葉小学校では、総合学習の一環として継続的にオニバスを題材とした授業をしているという報告を校長先生からしていただきました。作文の授業でもオニバスプロジェクトへの手紙という形で取り上げていただいたとのことでした。
記念冊子の編集委員もそれぞれ一言。
多くの原稿を一つにまとめていただいた最大の功労者の曽我部さん。
サイボウズLiveの活用や、短時間で無駄のない編集会議など、いろいろ勉強になり良い成功体験を積むことができたとコメントされていました。
報告会に続いて懇親会も行われ、和やかに歓談。
最後は記念写真を撮ってお開きとなりました。
来年は市役所の池が無くなっている状況ですが、若葉小学校をはじめ里親さんのところでも多くのオニバスが育っており、引き続きオニバスの認知度を上げながらお堀のオニバスの保全に努めていきたいと思います。
今年も多くの方にお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
投稿者「nobby」のアーカイブ
彦根城樹木観察(オニバス観察)
9月10日(日)、今年もこの時期にオニバスの観察会が実施されました。集合場所の黒門前には早くから参加者が集まり20名ほどに。
【Webアルバム】
最初は金亀公園事務所前の指定地に植えたオニバスの観察から。
今年は複数の株が大きく育っていて、花もかなり大きめ。葉はきちんと計測していませんが、小さめに見積もっても120cmはありそうでした。
説明を聞きながら、写真を撮ったり、みなさん熱心に観察をされていました。
水深はかなり浅くなっていますが、透明度は高くたくさんの小魚が群れていました。「アユと違うか?」と言う方が多かったのですが、カワムツも混じっているように見えました。後から写真をアップで見てみると見た限りはほぼ全部カワムツのようです。ブルーギルも数匹混じっていました。
試験地のオニバス観察の後は玄宮園に移動して園内の樹木の観察。
園内は樹齢が400年近くにもなるタブノキやクスノキなどの常緑樹が多数を占め、いつ見ても見事な景観となっています。
入園してすぐにサプライズが。
なんと、八景亭の脇の石垣の上に真っ昼間からタヌキが登場。小さな池を隔てているだけなのにダッシュするでもなく悠々と歩いて八景亭の奥に消えていきました。夜行性のはずなので、かなりビックリ。
サプライズはこれだけに留まらず。
池にいるトンボを観察していると反対側から水面スレスレに飛んでくる小鳥を発見。
池の真ん中にある築山の岩の辺りに止まるのが見えたのですが、なんとカワセミ。地味な色合いのメスではありましたが、その直後に池にダイブして小魚を咥えるところまで見られました。(私は見逃したのですが・・・)
何年も玄宮園で観察会をしていますが、タヌキはもちろんカワセミを見たのは初めてで、彦根城周辺は実に様々な生き物の生活の場になっているのだなと実感しました。
最近数年間、生育が思わしくなかった中堀のハスが今年は見事に復活を遂げています。全盛期の中堀一面がハスで覆われていた時には程遠いのですが、増えすぎるとオニバスの生育にも影響するので、これくらいが景観的にも良いのかもしれません。
琵琶湖の赤野井湾のハスが全滅したというのが話題になっていましたが、案外数年もすると元に戻ったりする可能性だってあります。自然は気まぐれというか、人間の思うようには振る舞ってくれません。
玄宮園を出て、桜場前の中堀の天然記念物指定地へ。
昨年は花は見られなかったものの、もう少し株の数は有ったのですが、今年は埋木舎寄りの堰堤近くに一株見られるだけで花も咲いていないようでした。
一時はたくさん見られたヒシもほとんど生えて無くて、この辺りはなんとなく生命感が薄れた感じがします。
周囲を一通りチェックしてみましたがオニバスの姿は見えず。
少し早めのお開きとなりました。
次回の観察会は8月23日に佐和山でのタカの渡りの観察会です。
去年は数百羽のタカが鷹柱となって渡っていくのが見られましたので、今年も楽しみではないでしょうか。
中堀のオニバス
オニバス開花
長松院様にオニバス
彦根市中央町のお寺「長松院」様にオニバスを置いていただけることになり、お届けしてきました。本堂前の檀家のみなさまの目にとまりやすい日当たりの良い場所を選んで置いてくださいました。
彦根藩初代井伊直政が関が原の戦いの傷によって亡くなられた際に直政の遺志により芹川の河原で荼毘に付されたとされており、その跡地に建立されたのがこの長松院だそうで大変由緒のある曹洞宗の名刹です。
長松院様のご住職は、昨年の「彦根の音楽家を支援する会」の演奏会にもご協力をいただき、開かれたお寺として地域との関わりを積極的に進めていただいている素晴らしい方です。
◆長松院様Webページ: https://www.choshoin.org/
◆長松院様のFacebookページ: https://www.facebook.com/longpine458/
里親になっていただいたことを証明する「オニバス系統書」をお渡しして記念写真。
育て方として夏場の水の管理さえしていればそれほど世話が要らないことをお伝えし、彦根の天然記念物であること、固有種として彦根市外への持ち出しをお断りしていることなどを説明させていただきました。
これから花が咲くいい時期になると思いますので、順調に育ってくれればと楽しみです。
ご住職が早速お寺のブログにオニバスのことをアップしてくださいました。
ありがとうございます。
早くも池を造りたいとおっしゃっておられ、その折にはオニバスプロジェクトとしてもぜひともご協力させていただかねばと思っております。
◆萬年山 長松院 – 井伊直政公の寺 長松院
「オニが仲間になりました。」
また、機会があれば、檀家のみなさまにオニバスのことをご紹介できればと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
びわ湖プロジェクト2017
6/24はびわ湖プロジェクトの琵琶湖岸一斉清掃の日。
県立大で開会式があり、彦鬼くんもひこにゃんや他の地元キャラに混じって参加してきました。
いいお天気で1000人を超える参加者があり、24時間TVの収録も行われていました。
【Webアルバム】
地元のゆるキャラがいっぱいでした。
ひこにゃんとのツーショットは「紅白まんじゅう」と呼ばれ、大変おめでたいツーショット。
ASA主催ゆるキャラ似顔絵コンテスト
ゆるキャラパレード at ビバシティ彦根
10月10日の祝日、ビバシティ彦根で朝日新聞サービスアンカー(ASA)彦根主催の「ゆるキャラ似顔絵コンテスト」の表彰式を兼ねて、ゆるキャラパレードが開催され、彦鬼くんも丸一日参加してきました。
【写真はWebアルバムで】
彦根近隣のいろんなゆるキャラの似顔絵の応募があり、ビバシティ1階のセンターモール付近と2階の研修室のそばにたくさんの似顔絵がパネル展示されていました。
その中で彦鬼くんの似顔絵が銅賞を受賞され、表彰式の後は冒頭の写真のとおり記念写真をパチリ。
(写真の掲載は保護者の方の承諾を得ています)
ふれあいタイムでもチビっ子に人気の彦鬼くんは子どもにハグされたり、終始子どもたちに取り囲まれて嬉しい悲鳴をあげていました。
彦鬼くんが大好きになって離れようとしないチビっ子が可愛らしかったです。
またどこかで会いましょう。
似顔絵コンテストも今年で3回目。
彦鬼くんは初回から皆勤賞。
来年もたくさん似顔絵を描いてもらって、また参加したいと思います。
2016/09/22 佐和山タカの渡り観察会
【Webアルバム】
毎年秋分の日に開催されている「佐和山タカの渡りの観察会」が9月22日に実施されました。
雨の予報が出ていたので中止の懸念もありましたが、なんとか天気も持ちそうで参加者のみなさんの総意で予定どおり山頂まで登ることに。
昨年も駐車場に集まっている時に弁天さんの方角からタカ柱が上がったのですが、今年はタカ柱にはなりませんでしたが、数羽のタカ(サシバ?)が上空を舞い始め、荒神山方面に飛んで行くのが観察できました。
全く何も見られないかもと思っていたので、もしかしたらと期待しながらの登山になりました。
山頂へは龍潭寺の参道から墓地を抜けて行きます。
佐和山のガイドの方に見送られながらゆっくり登ると30分ほどで山頂に。
この日は観察会メンバーの直前にバスで乗り付けて大勢の方が登って行かれました。
登る途中も下ってくる方と何人もすれ違い、最近の佐和山人気が伺えたように思います。
佐和山山頂からは彦根城、彦根の街並が一望でき、その向こうには琵琶湖が広がる素晴らしい眺めが楽しめます。
山頂からは北西方向にも琵琶湖が望め竹生島が遠くに見えます。
また、方北東方向には伊吹山が真正面に見えるのですが、この日は雲で隠れている状態でした。
眼前に見えるのはフジテックのエレベーター試験塔。
いつもは北側の弁天さんの稜線あたりから登ってくるのですが、なかなか確認できないまま時間が過ぎました。
ところが、城山方向を見ていた参加者のお子さんがタカを見つけたらしく、駆けつけてみると犬上川河口の上空にタカ柱が出ているとのこと。
肉眼ではわからなかったので、カメラの望遠レンズで探していると30羽ほどのタカが旋回しながら上空に登っていくところが確認でき、観察用のスコープではかなりはっきりと群れが観察できました。
クリックすると大きい画像が開きますが、中央付近に点々と写っているのがタカ柱です。
ほぼあきらめムードだったのが一転して訪れた歓喜の瞬間でした。
昨年ほどの数は見られませんでしたが、一同大満足で下山。
駐車場に戻って解散しようとしていると佐和山の稜線付近に7羽ほどのタカの群れが舞っているのが見え、さらにトビと思っていたうちの1羽がクマタカだったというボーナス付きの観察会でした。
まだ晴れた日にはたくさんのタカ柱が見られるかもしれませんので、ぜひ一度佐和山に登ってみてください。
彦根城樹木ウォッチング 2016/9/4(日)
今年も昨年同様、9月の第1日曜日に「彦根城樹木ウォッチング」が開催されました。
黒門前に集合し、金亀公園管理事務所前の試験地のオニバスと玄宮園の樹木観察、桜場下の天然記念物指定地のオニバス観察というメニュー。
天気にも恵まれて比較的涼しい中、たくさんの方にご参加いただきました。
試験地のオニバスは、自然発芽のものは根付かず、他から移植したものですが、大きく葉が広がって親指大の大きな花が咲いていました。他にも2株ほど育ったものもそれぞれ花を付けていて、初めてオニバスを見た参加者の方は嬉しかったことと思います。
玄宮園に移動し、順路沿いに育つ樹木の説明を渡邊代表から。
玄宮園の入り口近くに「葉書」の語源となった「タラヨウ」の大木があり、実際に葉の裏にペンで傷を付けると黒くなって文字がかけるのを実演されてました。
ところどころで立ち止まって説明。
玄宮園内から天守が借景として見えて絶景です。
園内から尾末町側の中堀を覗くとたくさんのハス。
昨年はほとんど広がっていなかったのが、だいぶ戻ってきた感じです。
桜場の石垣下には、7-8株のオニバスが比較的大きな葉を広げていました。
残念ながら開花は確認できず。
天然記念物指定地に自生する貴重なオニバスを見て、この先もずっと守っていかないとあきませんね、と参加者の方もおっしゃってました。
次回は、9月22日の祝日に9時から「佐和山のタカの渡り」の観察会です。
昨年は数百のタカが鷹柱となって上空高く舞い上がっていくところが観察できて大興奮でした。
ぜひ、ご参加ください。