彦根城樹木観察(オニバス観察)

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20170910_onibas_008.jpg9月10日(日)、今年もこの時期にオニバスの観察会が実施されました。集合場所の黒門前には早くから参加者が集まり20名ほどに。
【Webアルバム】
20170910_onibas_012.jpg最初は金亀公園事務所前の指定地に植えたオニバスの観察から。
今年は複数の株が大きく育っていて、花もかなり大きめ。葉はきちんと計測していませんが、小さめに見積もっても120cmはありそうでした。
20170910_onibas_014.jpg説明を聞きながら、写真を撮ったり、みなさん熱心に観察をされていました。
20170910_onibas_026.jpg水深はかなり浅くなっていますが、透明度は高くたくさんの小魚が群れていました。「アユと違うか?」と言う方が多かったのですが、カワムツも混じっているように見えました。後から写真をアップで見てみると見た限りはほぼ全部カワムツのようです。ブルーギルも数匹混じっていました。
20170910_onibas_037.jpg試験地のオニバス観察の後は玄宮園に移動して園内の樹木の観察。
園内は樹齢が400年近くにもなるタブノキやクスノキなどの常緑樹が多数を占め、いつ見ても見事な景観となっています。
入園してすぐにサプライズが。
なんと、八景亭の脇の石垣の上に真っ昼間からタヌキが登場。小さな池を隔てているだけなのにダッシュするでもなく悠々と歩いて八景亭の奥に消えていきました。夜行性のはずなので、かなりビックリ。
20170910_onibas_040.jpgサプライズはこれだけに留まらず。
池にいるトンボを観察していると反対側から水面スレスレに飛んでくる小鳥を発見。
池の真ん中にある築山の岩の辺りに止まるのが見えたのですが、なんとカワセミ。地味な色合いのメスではありましたが、その直後に池にダイブして小魚を咥えるところまで見られました。(私は見逃したのですが・・・)
何年も玄宮園で観察会をしていますが、タヌキはもちろんカワセミを見たのは初めてで、彦根城周辺は実に様々な生き物の生活の場になっているのだなと実感しました。
20170910_onibas_048.jpg最近数年間、生育が思わしくなかった中堀のハスが今年は見事に復活を遂げています。全盛期の中堀一面がハスで覆われていた時には程遠いのですが、増えすぎるとオニバスの生育にも影響するので、これくらいが景観的にも良いのかもしれません。
琵琶湖の赤野井湾のハスが全滅したというのが話題になっていましたが、案外数年もすると元に戻ったりする可能性だってあります。自然は気まぐれというか、人間の思うようには振る舞ってくれません。
20170910_onibas_073.jpg玄宮園を出て、桜場前の中堀の天然記念物指定地へ。
昨年は花は見られなかったものの、もう少し株の数は有ったのですが、今年は埋木舎寄りの堰堤近くに一株見られるだけで花も咲いていないようでした。
一時はたくさん見られたヒシもほとんど生えて無くて、この辺りはなんとなく生命感が薄れた感じがします。
周囲を一通りチェックしてみましたがオニバスの姿は見えず。
少し早めのお開きとなりました。
次回の観察会は8月23日に佐和山でのタカの渡りの観察会です。
去年は数百羽のタカが鷹柱となって渡っていくのが見られましたので、今年も楽しみではないでしょうか。

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