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先日の彦根市「快適環境づくりをすすめる会」主催の佐和山山頂での「タカのわたり」観察会の模様です。
なんとか「タカ柱」も見ることができ、観察会としては成功だったと思います。
集合場所の龍潭寺駐車場まで自転車で一走り。
彦根市の担当の方や彦根自然観察の会のメンバーをはじめ、15名ほどの参加者が集まり、快晴の中、佐和山山頂へ向かって出発。
標高200mほどの佐和山ですが、山頂まではけっこうな山道。これでもかなり整備されて登りやすくなっていますが、頑張り過ぎると息が上がります。
山頂に到着。散策するとそこかしこに佐和山城の遺構が見られます。
山頂からは彦根城方面の市街がきれいに見下ろせます。
旧港湾越しに天守も間近に見えます。
北東側は伊吹山が。
遠く高月、木之本、余呉方面まで見渡せて絶景です。
トビが時折飛ぶものの、なかなかタカが現れず今日は風が強いのでダメかなぁと話をしだしたところ、突然、弁天山方面から数羽の鳥が上昇し始めるのが見えました。最初はまたトビかなと思っていたら、次々と何羽もの鳥たちが舞い出して輪を描きながらどんどん上昇していきます。双眼鏡で確認していたメンバーが「サシバや!」というので、目を凝らすと確かにトビじゃなさそうです。
写真の赤線のようなスパイラルを描きながら見る間に高空まで上昇。ざっと数えると12羽ほどが目視できました。これくらいの数が一斉に飛ぶのを「タカ柱」と呼ぶそうで、多い時には100羽くらいの群れが見られることもあるそうです。上空に昇り切ると風に乗ってどんどんこっちへ向かってきます。すぐに東側から山頂を越えていったので、あわてて南側へ。
どこへ行ったんだろうと、数人で周囲を探していると、「あ、真上や!」
なんと、ほんの数mほど上空をサシバとノスリが回っています。一斉にシャッターを押しますが、コンデジの液晶画面では全く捉えきれずかろうじて2枚ほど写っていました。かなり小さくしか撮れていなかったのでトリミングしています。
2羽は、しばらく山頂付近を回った後、市街方面へ飛び去って行きました。通常、佐和山付近から南下したタカたちは荒神山から能登川の衣笠山方面へ向かうそうです。
ようやく待望のタカ柱が見られて一同興奮の中、期待を膨らませて次のピークを待つことに。ところが、その後は全くタカの姿を見ないまま時間だけが過ぎていきます。結局、下山予定の11:30頃になってもタカは見られず、名残を惜しみながら元の道を下って駐車場へ。
下りながら、「下まで降りたら飛び出すかもしれんね」と話をしていたのですが、ふと弁天山の稜線を見上げると突然サシバが姿を現しました。見る間に7羽のサシバが飛び始め、いよいよ今日2度目のタカ柱の出現かと、にわかに盛り上がったところで、なぜかそのまま全部降りてきてしまい、どこかへ消えてしまったのでした。
解散前に再びタカの姿が見られたのはラッキーでしたが、ちょっと不完全燃焼気味に感じてしまったのはゼイタクというもんでしょうね。まだ渡りが見られる可能性もあるかもしれませんので、興味のある方は散歩がてら佐和山へどうぞ。
佐和山のサシバ (9/23 写真追加)
先日の観察会の写真をいただきましたので、追加公開しました。 翼の模様も良くわかる貴重な写真です。…