8月27日(土)の朝、市役所前の池の整備を実施しました。
29日(月)に伊丹市からオニバスの視察に来られるとのことで、増えすぎた葉を少し間引きし、池に広がった藻を掃除しました。
【Webアルバム】
雨が少し降っていましたが、幸い気温もさほど上がらずに割と短時間できれいになりました。
今年はまだ花が見られないのが残念です。
作業終了後は、中堀の試験地の様子を見に行くことに。
池にマツモムシがおりました。
子どもの頃はたくさん見かけたものですが、ちょっとビックリでした。
写真を撮ろうとしたらあちこち飛び回ってなかなか撮れず苦労しました。
試験地へ行く途中、中堀の天然記念物指定地に寄ってみると、以前確認できた株がかなり育っており大きな葉を広げていました。
手間の尾末町側には5-6株、桜場下の石垣の前にも4-5株ほどが見られました。
残念ながらここでも花は確認できず。
金亀公園事務所前の試験地では、移植した株がなんとか3株ほど残っていて、そのうちの1株が大きく育って花を咲かせてくれています。
親指ほどもある太くて大きな花で、オニバスの花としては最大級。
これほど大きなものはかなり貴重ではないかと思います。
来週 9月4日(日)は 9:00から黒門前集合で玄宮園とオニバスの観察をしますので、よかったらご参加ください。
投稿者「nobby」のアーカイブ
中堀のオニバス
自宅のオニバスも2輪目の花を付け、いよいよオニバスの季節です。
連日暑くて、もう少し雨がほしいところですが。
市役所やお堀のオニバスの状況が気になりますが、市役所は知人から写真をいただきました。
ご覧のとおり、小さな葉が密生していてあまり大きい葉は出ていなくて花も咲いていないようです。
写真ではわかりませんが、閉鎖花はできているかもしれません。
一度間引きしたほうが良さそうです。
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夕方、中堀を見に行ったところ、天然記念物指定地では桜場の石垣下にいくつか葉が広がっているのが見えました。
また、尾末町側の石垣周りには何箇所かで育っているのが確認できました。
安定しているように見えますので、このまま花を咲かせて欲しいのですが、現時点で花を咲かせている株は確認できませんでした。
今流行っている「ポケモンGo」ですが、オニバスの天然記念物指定の看板がポケストップになってました。
早速アイテムをゲット!
これを機会にオニバスを知る人が増えると良いですね。
金亀公園管理事務所前の試験地も確認にいきましたが、数日前にメンバーの方から報告があったとおり、7月初めに植え直した株は無くなっていて、メンバーが少し前に植えた株が3箇所ほど残っていただけでした。
カメのワナの方は掛かっているかどうか良くわからずでした。
なお、去年はほとんど見られなかったハスですが、玄宮園前辺りに少し復活の兆しが見えました。尾末側の足元にも群生が見られて少し安心しました。
オニバス里親説明会
今年もオニバス里親さんへの苗配布と説明会。
彦根駅前のアルプラザ平和堂6Fサテライトプラザの会議室をお借りして開催されました。
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4期目となる今年、集まった里親さんは5組ほどでしたが、去年までの里親さんは既に自分のところで継続的に育てていただいている方が増え、あらためて説明を聞きに来られたり、苗を受け取りに来られたりはしなくても良いようです。
配布物の資料にも里親さんが育てられたオニバスの写真が使われていました。
オニバスの基本的な説明は事務局から。
渡邊代表からオニバスの育て方の説明があり、その後で苗の配布。
今年も若葉小学校の池で間引いてきた苗を配布しましたが、とても生育状況がよく育てやすそうな苗でした。
説明会の後、市役所の池に移動して保全活動です。
前回だいぶ間引きをしたのですが、また株が増えすぎてしまい葉っぱが立て込んできた感じになっています。
大きくなるように思いきった間引きをして、増え始めた藻の撤去も実施。
だいぶすっきりとしました。
鉢の横の方から伸びている株がけっこう多いのですが、このまま様子見します。
市役所の次は金亀公園の試験地へ。
アカミミキャッチャーには数頭のカメが入っていました。
前回小さな苗を移植したのですが、残念ながら一株も残っていませんでした。
若葉小学校の苗を使って移植作業。
移植後。
10数株植えましたが、これでどれくらい残ってくれるか。
去年は数株残って花も咲かせることができ、9月の観察会の目玉となりましたので、今年もちゃんと育ってくれたらと思います。
日夏のホタル観察会 2016/6/3
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貴重なヴォーリズ建築である旧日夏村役場を改修された日夏里館でホタルの観察会を開催。
参加者が少なかったのですが、日夏町内をあちこち回って乱舞ポイントを発見。
地元の方々もたくさん見に来られていました。
珍しいヘイケボタルがゲンジボタルと一緒に飛び交うのも見られ、町内を縦横に巡る水路のそこかしこでホタルが見られる日夏町の素晴らしさを再認識できました。
ヘイケボタルが町中の水路で群れているのを発見。
数匹でも珍しいのにこの一帯は全部ヘイケボタル。
飛んでくれないのは残念でした。
オオルリ観察会 2016/5/14(土)
今年も多賀の芹川上流でオオルリの観察会が開催されました。
【Webアルバム】
集合は野鳥の森の駐車場。
10数名の参加で車に分乗して上流へ。
入念にヤマビル対策の虫除けスプレーをかけて徒歩で上流へ。
いろんな鳥のさえずりが聞こえていました。
しばらく歩くと盛んにミソサザイの声。
見上げると斜面を跳ねるように渡っていくミソサザイが見えますが、動きが早くて写真に収めることはかなわず。
オオルリの声もはっきりと聞こえていて、みんなで探すのですが、枝の奥に隠れているようで全く姿が確認できず。
残念ながら最後まで姿を見ることはできませんでした。
オオルリは見えませんでしたが、満開のトチノキにアゲハが集まっていたり、様々な植物の観察ができ、おまけにトカゲやヤマカガシなどの爬虫類とも遭遇。
川の流れもいつもよりかなり多く、マイナスイオンに包まれて楽しい観察会でした。
観察会の後、多賀大社駅前のお蕎麦屋さんで昼食。
おやつに地元の wacca-yaさんでドーナツを買って帰りました。
2016/1/31(日)水鳥観察会
1月31日(日)の朝9時から彦根市「快適環境つくりをすすめる会」主催の水鳥観察会。
好転に恵まれ、ミサゴが間近で飛んでくれて最高でした。
例年よりは鳥は少なかったですが、28種類の鳥を確認できています。
トビ、キジバト、モズ、ムクドリ、ツグミ、ヒヨドリ、スズメ、オオバン、シジュウカラ、ジョウビタキ、ホオジロ、ハシブトガラス、カイツブリ、ミサゴ、カワラヒワ、シロハラ、アオジ、ユリカモメ、カワアイサ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、セグロセキレイ
あと 5種類わからず。
今日の観察会では湖周道路の真上までミサゴ(Osprey)がつがいで飛んできて必死でシャッターを切りました。
ダイブして魚を獲ろうとする姿も見られて、テンション上がりました。
猛禽類のミサゴ、かっこいい!
真上からガン飛ばしてました。
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2015年オニバスプロジェクト活動報告会
12/13(日)の午後、毎年恒例のオニバスプロジェクト活動報告会が実施されました。
【Webアルバム】
事務局からの年間活動報告があり、
・市役所前の池の保全活動
・若葉小学校の池の保全活動(児童参加)
・彦根東高校でのオニバス飼育
・里親さんへの苗の配布
・琵琶湖清掃活動への彦鬼くん参加
・名古屋城・東浦町への研修バス旅行
・オニバスの観察会
などなど、今年も盛り沢山の活動ができたことが報告されました。
また、試験地の環境測定など企業として活動を支えていただいている夏原工業様の測定結果の報告もありましたが、中堀の環境は生き物が暮らすには過酷なほど汚れており農業用水にも適さない状態が続いているようでした。
里親さんも何名か参加されており、育てるのに試行錯誤された苦労話や花が咲いた喜びなどをお話いただきました。
また来年も育てたいとおっしゃっていただくと、プロジェクトのメンバーの励みになりました。
村長先生がネットオークションで探して手に入れられたという昭和初期の頃の彦根の絵葉書の紹介があり、オニバスが生育していたという干拓される前の松原内湖の写真や、彦根城大手門前のお堀にヒシやハスとともにオニバスが大きな葉を広げて育っている写真など、貴重な資料にみんな驚いていました。
彦根城のお堀は水草除去を目的にソウギョが入れられ、屋形船が浮かべられて一見美しい水面のように見えますが、この写真のように一面水生植物で覆われている姿が本来の姿のように思えます。
村長先生からは1994年頃の中堀で堀一面を覆い尽くさんばかりのオニバスが育っている写真も何枚か見せていただきましたが、ここ数年はヒシやハスなど他の水生植物も激減しており、環境に何らかの異変が生じていることに危機感を覚えました。
渡辺代表はじめ、参加者のみなさんからもコメントをいただいて中締め。
この後は、多賀株式会社のおいしい地酒をいただきながらの忘年会。
オニバスや地域のことなど話題が尽きること無く暗くなるまで楽しい宴が続きました。
残念ながら楽しすぎて宴会の写真を撮り忘れていました・・・
また、来年も良い活動ができることを願っております。
今年一年、彦根市役所の生活環境課をはじめとする、ご協力いただいたみなさまに感謝申し上げます。
ありがとうございました。
第二回ご当地キャラ似顔絵コンクール
昨年に引き続き、朝日新聞社さん主催の第二回のご当地キャラ似顔絵コンクールの表彰式がビバシティ彦根で開催されました。
【Webアルバムはこちらです】
登場したご当地キャラは、前列左から「あさ彦(ASA彦根)」「ココラちゃん(甲良町)」「やちにゃん(四番町スクエア)」「ビバッチェくん(VivaCity彦根)」、後列左から「彦鬼くん(彦根城オニバスプロジェクト)」「ゑびすくん(銀座通り商店街)」「よいとちゃん(豊郷)」「ひこどん(彦根)」
司会進行はおなじみのやまもとひまりさんでした。
金賞を受賞されたのは、甲良町のご当地キャラ「ココラちゃん」を描かれた城東小 6年生の本間さん。
ひまわりに囲まれたココラちゃんがとても楽しそうに描かれた良い作品ですね。
第二回となる今年は昨年以上にたくさんの応募作品が集まり、オニバス彦鬼くんの似顔絵もたくさん描いていただきました。
彦鬼くんのキャラクター賞は、河瀬小 5年生の所さんが受賞されました。既成のカットではなくお堀で泳ぐ魚の上に彦鬼くんと美鬼ちゃんがまたがったオリジナリティのある構図がとても素晴らしいと思います。
白鳥も可愛いですね。
表彰式の後はステージの周りでキャラたちとのふれ合いタイム。
受賞したこどもたちも盛んに記念写真を撮ってもらって和やかな雰囲気です。
【彦鬼くん似顔絵写真集はこちらです】
今年の似顔絵の展示場所は、ビバシティ2階のビバシティホール前の廊下。
人通りの多い場所からはかなりはずれた所なのが少し残念です。
また、かなり高い場所まで貼られていて小さいお子さんなどには見にくい展示方法に見受けられましたので、来年からはもう少し場所と展示方法を見なおしていただけることを望みます。
主催の朝日新聞さん含め、どこかでお伝えしておきたいですね。
彦根の特定外来生物確認: ナガエツルノゲイトウ
彦根・松原水泳場脇のスロープにナガエツルノゲイトウが繁殖しているということで、確認に行ってきました。
写真は【Webアルバム】で
先に、10年ほど前から繁殖が確認されていて、毎年駆除活動が行われている彦根市南部の神上沼の様子を確認。ここは、良くバスフィッシングに訪れていた場所ですが、今年になって南湖で問題になっているオオバナミズキンバイが侵入したという話を聞いていたので、どうなっているのか気になっていました。
神上沼は湖周道路で分断されて琵琶湖側と東側に分かれており、湖周道路をくぐる細い水路でつながっているのですが、まずは東側からぐるっと一周。
岸際はだいたいヨシで覆われていますが、その根本にはところどころにナガエツルノゲイトウが根付いているのが見えます。場所によっては、大きな群体を形成している状況。
上の写真は東側にある流れ込みで、以前上流にアユの養殖場があった時は割合流入量も多く水もきれいだったのですが、今は淀んだ状態です。この周辺はナガエツルノゲイトウでいっぱい。浮き産卵床が作ってあった頃は、その周囲をびっしりとナガエツルノゲイトウが覆っていた時もありました。
湖周道路の下をくぐる細い水路のトンネルで琵琶湖側とつながっています。
この辺りもいっぱい生えています。
ただ、東側の沼は全体的にはピーク時に比べるとかなり減っている印象で、駆除活動がそれなりに効果を示しているように思えます。
琵琶湖側は池の中央の大部分はヒシが制圧。周辺のところどころにナガエツルノゲイトウが見られますが、それなりの量が繁殖しています。
神上沼の流れ出しは、北は柳川集落北側のお墓の辺りに繋がる水路と、南は柳川漁港脇の水門に繋がる2箇所。上の写真は北側の流れ出しで、そこそこの流量があり、多くはこっちに流れているようです。
南側の流れ出しは、このすぐ下流に水門が有り、北側に比べると少し流れがないように見えました。昔はもっと流れ出していた印象があります。流れ出しの橋の周辺にはやはりナガエツルノゲイトウの群生が見られます。
ぐるっと沼を一周してみたところ、オオバナミズキンバイの繁殖は見られず。
見落としていることはないと思いますが、現認者がいますので、どのへんに出ていたのか聞いてみないといけません。
南側の流れ出しが下流の水路と繋がる辺り。
合流地点近くは、ナガエツルノゲイトウの群生が有り、上流側はヒシが優勢です。
出会いの地点から神上沼方向を見ると川の中はナガエツルノゲイトウでびっしり。手前の方はヒシで覆われており、ヒシと外来種のせめぎあいが見られます。
漁港脇の琵琶湖に繋がる水路付近にもたくさん繁殖している状況でした。ここから本湖にも容易に流れていきそうです。流れ着いた先が定着しやすい場所であれば、そこで繁殖していくことになると思われます。
少し前は漁港の中では見かけなかったはずが、既に侵入していました。
次に北側の流れ出しが琵琶湖と繋がる場所をチェック。
予想どおり、ここにも群生が見られました。
ここは大きな水門がありますが、水門の上流は三面護岸で根付きにくいせいか群生は見られず、琵琶湖側の淀んだ辺りに集中していました。琵琶湖に流れ出す辺りには株は見られません。
この後、大きく移動して松原へ。
途中の宇曽川漁港付近、曽根沼、野田沼、江面川河口付近ではナガエツルノゲイトウは過去見かけていませんし、移動中、遠目にもそれらしいものは確認できませんでした。
また、犬上川、芹川河口辺りでも見かけてはいないです。
松原水泳場のスロープにある桟橋がナガエツルノゲイトウで覆われていました。昨年までは見かけなかったので、今年になって急に繁殖した模様。
どこから来たのかが問題ですが、神上沼辺りの繁殖地から自然に流れ着いたものが定着したものか、あるいはここから出艇しているプレジャーボートがどこか繁殖地に入ってくっつけてきたものか、いずれかではないかと思います。
ここは矢倉川河口になっており、そこそこ流れ出していますので、川の中までは外来種が入りにくいはずですが、念のため湖周道路の橋をくぐって確認しにいくと、一部に繁殖しているのが見られました。流れが緩いので北風が吹いて波風が川の中まで入るような状況で奥まで入ってしまったのかもしれません。
神上沼と松原を見たところ、松原のスロープ周りは今なら駆除可能な規模に見えます。埋立地外側のテトラ帯は常に波に洗われているせいか見える範囲での定着は見られず。一方、神上沼周辺は相当な量の繁殖が見られるため、完全に駆除するにはかなり大変そうです。
拡散を防ぐ手立てを考えながらどこから手を付けるかが今後の課題です。
関係者や県と相談しながら対策を考えてみたいです。
2015/9/23 佐和山・タカの渡り観察会
毎年恒例になっている、彦根市の「快適環境づくりを進める会」主催のタカの渡りの観察会が今年も佐和山で開催されました。
【Webアルバム】
集合時間になって、開会の挨拶が始まるかという時に突如上空に現れた3-4羽のタカの群れ。
サシバと思われますが、弁天さん稜線のほうから城山方面へ輪を描きながら飛んでいきました。
テンションが上がったところで、一路山頂へ。
いつもならたくさんのタカ柱が上がる弁天さんの稜線方向には、ほとんどタカの姿が見られず、時折単発で東の方から上空を南下していく個体が見られるだけ。
少し雲が多く、上昇気流ができにくい状況だったため、今回は不発かとあきらめかけていました。
ところが、数羽の群れが北から佐和山山頂をかすめるように南へ飛んで行くのを見て市街地の方を見ると・・・
例年はあまりタカ柱が見られない雨壺山上空や城山上空、また荒神山方面にかなりの数のタカが乱舞しているのが確認でき一同大興奮。
観察会メンバー以外の登山者の方々も一緒になって、群れが見えなくなるまでタカの姿を追いかけました。
肉眼でも少ししか見えず、望遠レンズでも捉えるのが難しいくらい遠かったのですが、見えていた方の話では一度に100羽ほどの群れが集まり、全体では300羽を超えるタカが飛んでいたのではないかということでした。
全く期待外れかと思っていた今年の観察会ですが、最後に壮大なタカ柱が見られ、大満足の観察会となりました。
なお、今年のピークは前日の22日だったようで、近くの観察地である能登川の猪子山でのデータによると22日が2,373羽、23日が1,096羽となっていました。
また来年を楽しみにしたいと思います。